※ 記事内のショートコード例は全角括弧([ ])で記載しています。実際の固定ページに貼る際は半角括弧[ → [、] → ] に置き換えてください。
KantanProEX は、WordPress 上で受注・顧客・請求をまとめて管理する業務プラグインです。
今回のアップデート(v1.3.13 → v1.3.43、2026年6月11日〜14日)では、Web サイトに商品を載せて問い合わせを受け、案件化し、定期請求・決済までつなげる一連の流れを実装しました。
EC サイトを別途立てる必要なく、既存の WordPress サイト + KantanProEX だけで、月額サービスや定額プランの販売・管理が可能になります。
今回追加された機能の全体像
[サイト訪問者] ↓ 公開商品ショートコードで閲覧 ↓ 「問い合わす」ボタン ↓ お問い合わせフォーム送信 [KantanProEX 内部] ↓ 受付中(WEB受注)の案件を自動作成 ↓ スタッフが見積メール送信 ↓ Stripe 決済リンクで支払い ↓ 入金反映・進捗更新 ↓ 定期契約へ変換(または自動作成) ↓ 2回目以降は Subscription で自動引き落とし
1. 公開商品のショートコード表示
サイトに載せられる「公開商品」
サービスマスタに「サイトに公開」チェックを付けた商品だけを、固定ページなどに埋め込んで表示できます。訪問者はログイン不要で商品一覧を閲覧し、気になる商品から「問い合わす」ボタンでお問い合わせフォームを開けます。
ショートコード ktpwp_public_products
固定ページや投稿に、次のように書くだけです。
[ktpwp_public_products]
レイアウト例
- 基本
[ktpwp_public_products] - グリッド
[ktpwp_public_products layout="grid" columns="3"] - テーブル
[ktpwp_public_products layout="table"] - WEB制作
[ktpwp_public_products category="WEB制作"] - サポート
[ktpwp_public_products category="サポート"] - コンサル
[ktpwp_public_products category="コンサル"] - 3カテゴリまとめて
[ktpwp_public_products category="WEB制作,サポート,コンサル"] - ID指定
[ktpwp_public_products ids="2,5,8"]
主な属性
layout… grid / table / cardscolumns… 列数(1〜4)category… カテゴリ絞り込み(WEB制作 / サポート / コンサル。カンマ区切りで複数指定可・OR 条件)show_image/show_price/show_memo/show_initial_fees… 各項目の表示 ON/OFF
一般設定画面にも、属性一覧と記述例が掲載されています。
訪問者から案件が自動作成される
お問い合わせフォームを送信すると、KantanProEX 内に受付中(WEB受注)の案件が自動で作成されます。
- 顧客・部署の検索または新規登録(同一メール・別名義の場合は部署を自動作成)
- 選択した商品を請求明細に自動追加
- スタッフチャットに初期メッセージを投稿
- 管理者へメール通知
サイト上では「お問い合わせ」、管理画面では「WEB受注」として扱う設計です。いきなり決済させるのではなく、問い合わせ → スタッフ確認 → 見積・決済という、BtoB・サービス業向けの流れになっています。
UI のポイント
- 3レイアウト(グリッド / テーブル / カード)
- 画像ライトボックス(クリックで拡大)
- カテゴリ絞り込み UI(サジェスト付き)
- 在庫状態バッジ(「保留中」「完売御礼!」)
- モバイル向けにモーダル幅・画像表示を調整
2. サービス商品の構成(定期請求・初回費用・在庫)
WooCommerce のような「サイズ・色のバリエーション」ではなく、定期サービス向けの価格構成をサービスマスタで表現できるようにしました。
契約(請求サイクル)
| 設定値 | 意味 |
|---|---|
| 都度請求 | スポット案件向け(例:WEB制作) |
| 毎月 / 2ヶ月 / 3ヶ月 / 半年 / 毎年 | 定期契約向け(例:サポート / コンサル) |
都度以外を選ぶと、定期請求明細・初回費用・在庫数の入力欄が表示されます。
定期請求明細(複数行)
1つのサービスに、複数の定期請求行を設定できます。
例:月額サポート
- 基本サポート … 30,000円
- サーバー監視 … 10,000円
- バックアップ … 5,000円
公開商品一覧にも「定期請求明細」として表示され、定期契約作成時のデフォルト明細にもなります。
初回費用(既定)
初期設定費・入会金など、初回請求だけに含まれる費用をサービスに登録できます。
- 公開ページに「初回費用」として表示
- 2回目以降の定期請求には自動で含まれない
例:WEB制作 … 初期設定費用
例:コンサル … 入会金
在庫数(枠管理)
月額サービスや定額プランに在庫数(枠)を設定できます。
| 状態 | 表示 | 動作 |
|---|---|---|
| 枠に空きあり | 通常表示 | 問い合わせ可能 |
| 枠が埋まりかけ | 保留中 | 問い合わせボタン無効 |
| 枠が満杯 | 完売御礼! | 問い合わせボタン無効 |
定員制のコンサル枠や、月額サポートの受付上限などに向いています。
3. 定期契約(継続請求)
都度案件と定期契約を分けて管理
| 種別 | 例 | 管理単位 |
|---|---|---|
| 都度案件 | WEB制作 | 受注書(従来どおり) |
| 定期契約 | サポート / コンサル | 定期契約 → 毎回の請求は受注書として生成 |
UI 上の用語は「定期契約」「毎月請求」を使い、Stripe 内部では Subscription API を利用する設計です。
顧客タブの「定期契約」セクション
- 新規作成・編集・一覧
- ステータス:有効 / 一時停止 / 解約
- 契約ごとの定期請求明細・初回費用
仕事リストの「定期請求ビュー」
- 月次パネルで請求予定一覧を確認
- 一括請求書プレビューと連携
- 請求予定日の N 日前に「請求予定のお知らせ」メールを自動送信(WP-Cron)
運用フロー(手動運用の場合)
[請求予定日 - 3日] → 予告メール自動送信 [請求予定日] → 今月分の受注書を自動生成 [スタッフ確認] → 一括請求書プレビュー → 請求メール [入金確認] → 入金済に更新
案件から定期契約への変換
都度案件として始まった仕事を、後から定期契約に変換できます。案件詳細画面から操作し、定期請求明細・初回費用を引き継ぎます。
4. Stripe 決済連携
v1.3.43 でStripe 請求連携を追加しました。一般設定で有効化し、テスト/本番キーと Webhook を設定します。
決済の基本方針
サイト上で直接 Checkout するのではなく、次の流れです。
問い合わせ → 案件作成 → スタッフが見積メール送信 → メール内の Stripe リンクで決済
パターン別の決済フロー
A. WEB受注(初回費用あり、または都度請求)
- 公開商品から問い合わせ → 案件作成(受付中)
- スタッフが見積メール送信
- Stripe Invoice(請求書)が作成され、メールに決済リンクが挿入される
- 顧客が支払い → Webhook で入金反映 → 進捗が「受注」に更新
B. WEB受注(初回費用なし・定額・定期サイクルあり)
- 問い合わせ → 案件作成
- 見積メール送信時に Stripe Subscription を即時作成
- 初回 Invoice の支払い完了 → 定期契約を自動作成し Subscription と紐付け
- 2回目以降は Subscription による自動引き落とし
C. 手動で案件 → 定期契約変換(初回費用あり)
- 案件詳細で「定期契約に変換」
- 初回は Stripe Invoice(都度)で請求
- 入金・カード登録後、Subscription 開始
- カード未登録の場合は Setup Checkout リンクを契約画面に表示
- 2回目以降は Subscription 自動課金
入金後の進捗更新
| 状況 | 更新後の進捗 |
|---|---|
| WEB受注で受付中 | 受注 |
| 請求済・入金待ち | 入金済 |
契約画面には Subscription ステータスも表示されます。
5. その他の関連改善
外部受注の通知まわり
- 管理者メール通知(公開商品・Contact Form 7・WooCommerce 連携)
- スタッフチャット初期メッセージ(「Webからの受注がありました」等を自動投稿)
メール送信 UI
- BCC 入力欄の追加
- CC をチェックボックス+自由入力に改善
- 部署名・担当者付きラベル表示
受注・顧客まわり
- 受注ごとの部署紐づけ(問い合わせごとに別部署を扱える)
- 公開商品フォームからの請求明細自動追加
- 受注書メール・ヘッダの部署対応表示
サービス管理 UI
- サービスタブ左ペインに契約・案件リスト(選択中サービスに紐づく定期契約・Web 問い合わせ案件)
- 公開/非公開バッジ、在庫状態バッジ
- サービス画像の表示安定化(プラグイン更新時の退避・復元)
数値表示
金額・数量は、ユーザーが小数を入力していない限り、小数点以下を表示しないルールを導入しました(例:50000.00 → 50,000)。
設定のポイント(チェックリスト)
| 項目 | 場所 |
|---|---|
| 商品をサイト公開 | サービスタブ → 各サービスの「サイトに公開」 |
| ショートコード設置 | 固定ページに [ktpwp_public_products](半角括弧に変換) |
| 業務画面ページ | 一般設定(受注通知メールのリンク先) |
| 定期請求メール | 一般設定 → 予告メールの ON/OFF・何日前に送るか |
| Stripe 連携 | 一般設定 → Stripe キー・Webhook・支払期日 |
| 定期請求メール自動送信 | 一般設定 |
Stripe Webhook エンドポイント
https://(あなたのサイトのドメイン)/wp-json/ktpwp/v1/stripe-webhook
想定ユースケース
- WEB制作
都度請求 + 公開ページから問い合わせ。初回費用に初期設定費用を設定 - サポート
定期請求明細 + 毎月サイクル + Subscription 自動課金 - コンサル
在庫数で枠管理 + 初回費用に入会金 + 定期契約で継続請求
まとめ
今回のアップデートで、KantanProEX は「業務管理だけ」から「サイト公開 → 問い合わせ → 案件 → 請求 → 定期契約 → 決済」までを、1つの WordPress 環境で回せるようになりました。
- 公開商品ショートコード … サイトに商品を載せ、問い合わせから案件化
- 定期請求明細・初回費用・在庫 … サービス商品の価格構成を柔軟に表現
- 定期契約 … 継続請求の管理・予告メール・月次請求
- Stripe 連携 … 見積決済・Subscription 自動引き落とし・入金反映
EC プラグインを別途入れず、KantanProEX 単体で BtoB・サービス業の Web 受注と定期請求を始められます。
対象バージョン:v1.3.13(2026-06-11)〜 v1.3.43(2026-06-14)
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【買い切り】KantanProEX(WP)
KantanPro(WordPress版)の有料版です。
- WooCommerce、Contactform7 連携受注
- 複数スタッフで協業
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